外壁のメンテナンス│洗浄だけで大丈夫?外壁洗浄の効果と注意点について解説

公開日:2025/12/15
外壁のメンテナンス

外壁のメンテナンスは洗浄だけでは基本的に不十分といえます。しかし、劣化していない状態で、家庭用の機械を使ったお掃除なら可能です。そこで今回は外壁のメンテナンスと洗浄だけは可能なのかを解説します。外壁洗浄の効果と注意点についても紹介します。ぜひご活用ください。

外壁メンテナンス必須の工程

外壁洗浄は、外壁メンテナンスで必須の工程です。

メンテナンスをする場合は、近隣住民へ挨拶を済ませてから足場を組み立てます。足場を組み立て終わったら外壁を洗浄し、汚れを落とします。

その後、外壁に塗料を塗る工程に入るのです。塗料が付着するとよくない部分を保護して、下地処理・下塗り・中塗り・上塗りと重ねて処理します。

最後に仕上がりをチェックして足場を片づければ作業は完了です。

外壁メンテナンスは複数の工程を段階的に進める大掛かりな作業です。洗浄はきれいにメンテナンスする工程の1つとして位置づけられます。

外壁の劣化がない状態で、表面の汚れだけがひどい場合は外壁洗浄だけでも十分なケースがあります。

塗膜の保護効果が十分に発揮されている状態で、一般家庭用の洗浄機を使った部分的なお手入れなら洗浄しても問題ないでしょう。ノズルで表面を傷めないようにしてください。

逆に、劣化が確認できる外壁では洗浄だけにとどめるのはおすすめしません

本当に外壁洗浄だけでいいのか正確に見極める場合は、専門家に相談してください。

外壁洗浄の特徴と効果

外壁洗浄は高圧で水を噴射する機械を使います。

また、除去しにくい汚れには特別な洗剤を使う場合もあるようです。洗浄機による洗浄は塗装の完成度をアップさせます。

高圧洗浄機を使う

外壁の洗浄では、高圧洗浄機を使うのが一般的です。水圧を利用して表面の汚れを除去します。

高圧洗浄機には種類があります。一般家庭で手に入る高圧洗浄機は、水道(約2kgf/㎠を基準)の約35~70倍です。

業務用の高圧洗浄機では約75~100倍とされており、強力です。

洗浄作業では、場所によって水圧を変えます。傷んでいるところに強い水圧で洗浄してしまうとダメージが大きくなる危険があるため、注意が必要です。

家庭用洗浄機のほうは水圧が業務用より抑えられるため、外壁を傷める危険も比較的少ないといえるでしょう。

バイオ洗浄がある

外壁洗浄では、バイオ洗浄という特殊な方法で実施する場合があります。

高圧洗浄では除去が困難な汚れに対して使用するものです。洗剤の成分が汚れの原因となる細菌を分解してくれます。カビやコケといったものに有効です。

ただし、バイオ洗浄は万能ではありません。外壁の状態や付着している汚れの原因を的確に特定する必要があります。

また、適切な水圧を維持して作業を進める技術が求められます。

専門的な知見が必要な手法といえるでしょう。

塗料をきれいに塗れる

塗料を塗る前に外壁を洗浄すると、きれいに仕上がります。

表面にある汚れが除去されるからです。また、カビやコケが残っている状態で塗ると、塗料が浮いてしまいます。結果、塗料のムラが生まれます。

仮に施工直後はきれいに仕上がっているように見えても、数年たつと塗膜の剥離が発生する場合があり注意が必要です。

高圧洗浄は仕上がりのレベルを向上させるのはもちろん、塗料の力を十分に発揮するために必要な作業といえるでしょう。

洗浄の注意点

洗浄を実施するうえで注意するべき点が複数あります。近隣住民への挨拶、窓を閉める、周囲の状況を整えるといった事前準備は必須です。

建物の劣化具合も把握する必要があります。足場を使わない方法にも注意するべきポイントがあります。

近所の迷惑になる場合もある

外壁を洗浄するとしぶきが周囲に拡散します。地面に近いところで洗浄作業を実施すると泥を含んだしぶきが飛ぶため、隣の壁に付着し迷惑をかける可能性があるのです。

対策しても飛散する汚れを完璧に防止するのは困難です。施工する前の挨拶はもちろん、汚れが飛ぶことも説明すると、トラブルを避けられるでしょう。

一言声をかけてくれるだけでも印象はかなり変わります。外壁洗浄では、近隣住民の挨拶と説明が重要になります。

窓を閉める

外壁の洗浄では、必ず窓を閉めてください。

高圧洗浄機から噴射される水の圧力は水道水よりも高いため、窓に隙間があった場合は水が大量に入ってしまう危険があるのです。そうなると部屋に水たまりができてしまいます。

スライド式のサッシが住宅にある場合も注意が必要です。設計上隙間があるため、しっかりと閉めてロックをかけないと噴射された水により動いて隙間ができます。

そのため、住宅にあるすべての窓や扉をしっかり閉めておきましょう。

周囲のものを片づけておく

洗浄を実施する場合は前もって家の周囲にあるものを片づけておく必要があります。

高圧洗浄機の圧力により、水が広範囲に飛び散ります。飛び散った水には壁に付着しているカビ・ほこり・塗膜が含まれているため、布製品に触れればシミの原因になるのです。

部屋干しにするか、洗濯物や布団を移動させておくのが無難です。また、電化製品は必ず動かしておきましょう。もし動かせないものがある場合は、専用のシートで覆っておきます。

業者に家の周りに何があるのか伝えておくといいでしょう。

外壁の劣化具合に注意

外壁を洗浄する場合は、外壁の劣化状態を正確に把握する必要があります。

損傷がある場合は、洗浄のほかに修繕が必要です。外壁にひびが入っている場合は水が中に入る可能性があります。

塗膜の剥離・膨張が見られる場合は防水性が低下しているため、注意が必要です。手で触れると白い粉が付く状態は、劣化が進んでいる証拠になります。この状態で洗浄しても跡がはっきり残ってしまうのです。

つなぎ目の素材が劣化している場合も修繕する必要があります。これらの状態が確認できた場合は洗浄だけではきれいにならず、問題解決になりません。

また、高圧洗浄機の圧力が原因で、塗膜に損傷を与えている可能性があります。外壁は外壁素材と塗料による塗膜が合わさって、十分な耐久性を持ちます。表面の塗膜が圧力でダメージを受けると水を十分にはじくことができなくなるのです。

そのため、専門家の意見をもらい、適切な判断が重要です。

洗浄が難しい部分がある

洗浄が困難な部分もあります。足場を組まない洗浄では、高い場所にある汚れを落とすのに下から水を噴射するため、換気設備やルーバーサッシがある家は注意してください

換気設備は下に向かって内部に通じる穴があるため、洗浄機を使うと室内に水が入る可能性があります。足場を組まないため保護も難しいのです。

また、ルーバーサッシも閉じている状態で洗浄すると、隙間から水が侵入する可能性があります。

高い位置にスタッフが移動できない洗浄は、家の設備によって内部に水が入る危険があると考えておきましょう。

洗浄の相場

洗浄の相場は一般的な方法と特殊な方法で異なります。大まかな計算方法は同じですが、1㎡あたりの費用が違うのです。

一般の洗浄

一般的な外壁洗浄の費用は、1㎡で約300円といわれています。

洗浄にかかる費用は、延べ床面積に係数1.2を掛けて算出した“洗浄面積”に、1㎡あたり約300円を掛けて計算します。延べ床面積が坪数の場合3.3㎡を掛けてください。

40坪の場合を例にします。まず40坪に3.3㎡を掛けて132㎡に変換しましょう。そこに係数の1.2を掛けると158.4㎡となります。

料金の目安は、158.4㎡に300円を掛けて4万7,520円です。これに水道料金の2,000円を追加した4万9,520円が相場となります。

洗浄対象となる家の形や壁表面の状態で料金は変わります。足場費用は別途必要になるため忘れないようにしましょう。

バイオ洗浄

バイオ洗浄の費用は1㎡で約800円とされています。水道代は4,000円かかる場合もあるようです。

40坪の場合は、3.3㎡を掛けて132㎡で計算します。132㎡に800円を掛けて105,600円です。

これに4,000円を追加した10万9,600円が相場です。

しかし、バイオ洗浄は汚れがひどい部分に実施するため、建物全体を対象にすることは多くありません。参考資料として活用するといいでしょう。

一般の洗浄と同じで、対象の家によって費用は変わります。足場の費用も追加されるため、注意してください。

まとめ

外壁の洗浄は外壁メンテナンスで必須の作業です。劣化がなく、外壁表面の塗膜が十分に防水効果を発揮している状態で、家庭用洗浄機を使った部分的なお手入れであれば問題ないといえます。

しかし、劣化があるなら状態を悪化させる可能性があるため、注意する必要があります。専門家の意見を取り入れてください。

PR外壁洗浄業界の圧倒的先駆者!特許取得の工法と豊富な実績数を誇るガイヘキウォッシュの魅力
Recommend Table

おすすめの外壁洗浄業者比較表

会社名項目オンライン見積もり施工件数(実績)料金(1㎡あたり)特許工法洗浄剤について保証洗浄可能箇所対応している建物
ガイヘキウォッシュ
◯(現地調査なしで正確な見積もりを提出)
オンラインお見積もりフォーム
グループ全体で500件以上!880円(税込)/㎡
別途基本料金:2,970円(税込)
環境に優しく植栽や生態系への影響を最小限に抑えた自社開発の洗浄剤
90日間無償保証外壁、カーポート、玄関アプローチ、玄関タイル、塀、バルコニー床、ソーラーパネル、屋根、駐車場戸建住宅、集合住宅、店舗、施設、クリニック、工場、ビルなど
ウォレコ
◯(概算金額の案内可能、正確な見積もりは現場にて)-1100円(税込)/㎡〜-人体や環境になるべく負荷のない洗剤--戸建住宅、集合住宅など
外壁洗浄ザブーン
◯(概算見積)-1100円(税込)/㎡
別途基本料金:5,500円(税込)
-自然由来の物を主成分とし、環境に負担の少ない洗剤-外壁、カーポート・支柱、玄関アプローチ、玄関タイル、塀、バルコニー床、バルコニー手すり、メーターBOX、雨樋戸建住宅など